ポットやヤカンのお湯を「まず湯呑みに」注ぐ。これだけ。
日本茶インストラクターの はま茶ん です。
緑茶の味わいって、お湯の温度で全く違ってくるんですよ。
お茶ッ葉の種類・質にもよりますが、基本的にはお湯の温度が高いと「渋く」「苦く」なりやすいですし、温度が低いと「甘く」トロリとした「旨み」を強調できます。
100gで800円くらいから上の「上級煎茶」で説明しますね。
来客の時に出すようなお茶をイメージしてください。
ヤカンで沸かしたお湯はもちろん100度。
そのお湯をそのまま急須に入れると、きっと渋~いお茶になります。
湯呑みも熱くて持てないですし、猫舌の私には飲めません(^^;
ポットで保温してあるお湯は、90度くらいのはずです。
このお湯をポットから直接急須に注いでも、やはり渋みの強いお茶になってしまいます。
「高そうなお茶をもらったけどあんまり美味しくない」は多分コレ。
茶葉に旨みを多く含む「新茶」や「上級煎茶」は、もう少し低い温度、70度から80度くらいで淹れるのがオススメです。
渋み・苦みが抑えられて、旨みをより感じられる味わいになります。
ついでに言うと、旨みのカタマリで高級茶の代名詞「玉露」は50度から60度の温度で淹れるんですよ。
これは旨みを存分に引き出して、渋みや苦みがなるべく出ないようにするためです。
ただ、「お湯の温度を調節しましょう」と説明しても「メンドクサイ」と言われることがしばしば…
お湯の温度を下げるのに「湯冷まし」という専用の茶器もありますけど、急須のない家が増えている今、そんなの持ってる人はよっぽどのお茶好きでしょう(ぜひお友達になってください♪)。
そこで、…あ、温度計なんかも必要ありませんよ。
ポットやヤカンのお湯を「まず湯呑みに」注いでみてください。
お湯の温度は、器を移して少し待てば10度くらい下げられます。
ポット(90度)→湯呑み(80度)→急須(70度)とほぼ適温にすることができます♪
特別な道具も必要なく、とても簡単なこの方法、ぜひお試しください!
はま茶んでした~( ´∀`)